外来担当表

午前
午後 永井
診療受付時間
午後13:30~16:30

内分泌代謝疾患は、ホルモンの異常によって起こる病気です。ホルモンとは、生命を維持し、消化吸収、循環、呼吸、免疫、代謝など、からだの調節を行うために、いろいろな臓器から分泌されている物質です。臓器及び疾患の一部を挙げてみますと、

  • 脳視床下部・下垂体(先端巨大症、成長障害、乳汁漏出症)
  • 甲状腺(甲状腺機能亢進症、機能低下症)
  • 副甲状腺(高カルシウム血症)
  • 膵臓(糖尿病)
  • 副腎(高血圧)
  • 卵巣・精巣(無月経など性機能低下)
  • 心臓(心不全)
  • 肝臓(糖代謝異常)
  • 腎臓(貧血)
  • 脂肪(肥満、高脂血症)

などがあります。

脳神経外科、泌尿器科、婦人科、糖尿病/循環器/腎臓内科で診療する疾患もあり、内分泌内科では、主に、甲状腺機能異常、高血圧、肥満、高脂血症を診療しています。

発汗、暑がり、体重減少、動悸、息切れ、手指のふるえ、軟便などの代謝亢進症状、逆に、寒がり、無気力、むくみ、便秘、脈拍低下など代謝低下の症状が出現した場合は、甲状腺機能異常の場合がありますので、受診してください。
高血圧は、9割が環境や遺伝的な背景が関与していますが、約1割に2次性の関与があるため、高血圧を指摘された場合、副腎腫瘍や副腎のホルモン異常がないか調べる必要があります。
高脂血症は、動脈硬化の危険因子であり、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こします。原因、合併症の精査を行う必要があります。また、近年、肥満人口が急増し、糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病が増加しています。
脂肪細胞の機能異常に基づく肥満症は、心血管系を高率に発症する病態としてメタボリックシンドロームとして注目されるようになっています。肥満を疾患の一部としてとらえることが大切です。