外来担当表

午前 中井 中井
午後 中井 中井
加納※
牧田(英)
診療受付時間
午前9:00~11:50/午後13:30~16:30  
※医師変更の可能性が有ります。  
★乳腺外科は完全予約制になります。
緊急を要する場合は、一度当院の乳腺外科へお問い合わせください。

診療内容

外来

検査内容によっては時間を要す場合もありますが、なるべく同日に診断ができるように努めております。

手術

乳癌に対する乳房部分切除、乳房切除(全摘手術)はもちろん、形成外科と協力し、乳房切除後の乳房再建手術も行っております。また、常勤の病理医がおりますので、センチネルリンパ節生検など術中迅速診断が可能です。また良性疾患に対する手術、摘出生検等診断に必要な手術も行います。術後の出来上がりについてご心配な方にもできうる限りご満足いただけるように、十分説明を行い丁寧な手術を心がけます。

特徴、特色

11人にひとりが乳癌に罹患するというデータがありますように、女性にとって身近な疾患の一つでもあります。今回新設された乳腺外科では、外科医、形成外科、病理など他科と協力し、綺麗な出来上がりで、きちんと患者さん一人一人に合った標準治療を受けられるよう努力いたします。
診断から癌の化学療法(抗がん剤治療、分子標的治療、内分泌療法など)、緩和治療など、診断から終末期医療まで、患者さんご本人はもちろん、そのご家族に対しても責任を持って診療にあたります。

乳癌化学療法を受けられる患者さんへ

- 脱毛に対する『頭皮冷却』という選択肢 -

抗がん剤治療の目的

多くの乳癌は全身病であり、見つかった腫瘍を全て切除しても、血管やリンパ管を通じ、小さながん細胞が全身に散らばっている可能性があります。

抗がん剤治療は、全身に散らばった可能性のあるがん細胞を死滅させ、転移による再発を防ぐ、非常に大切な治療法です。手術後の抗がん剤治療によって、再発率・死亡率が低下します。

女性にとって「頭髪の脱毛」は非常に辛いもの

抗がん剤は、癌細胞を攻撃し死滅させますが、同時に正常な細胞まで攻撃してしまいます。その結果、副作用によって脱毛などが生じ大きなストレスになっています。国立がんセンターのアンケート(右図)では、「脱毛」の苦痛度が最も高く、「乳房切除」を上回っており、脱毛によるストレスが最も大きな問題である事が表れています。いったん脱毛しても化学療法が終了すれば徐々に毛髪は再生する場合がほとんどです。しかし一部の方では部分的な薄毛が継続することや、稀には永久脱毛となる方もいらっしゃいます。

頭皮冷却装置

マイナス4度に冷却した液を冷却キャップ内に循環させ化学療法中に頭皮を冷却することによって脱毛を予防します。  

化学療法開始の30分前から装着し、治療中と投与終了後90分まで装着する必要があります。   

また、キャップを装着する前に毛髪を濡らす、日常生活でもヘアケアに留意していただく事で毛髪温率の成功率が上がるといわれています。

必ず脱毛を抑制できる訳ではありません

頭皮冷却による脱毛抑制効果(ウィッグが不要な程度の脱毛に抑えられる割合)は海外データによると、使用する抗がん剤の種類にもよりますが、40~60%です。個人差もあり、全ての患者様の脱毛が抑制出来る訳ではない点に注意が必要です。また、頭皮冷却を行う場合、装置使用代などの費用が必要です。

費用

冷却キャップおよび装置使用の費用は保険診療とは別に自費での支払いが必要です。冷却キャップ(使用回数上限12回)は90,000円+税/個の費用が発生します。 これに装置使用代 10,000円+税/回が必要です。

お問い合わせ

詳しくは当院 乳腺外科の医師、あるいは外科外来・化学療法室の看護師にお問い合わせください。

その他

メディアでも話題になることが多い「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」については、保険診療で相談、検査が可能となっております。検査を実際行うかどうかは外来にて相談をお受けしますが、(検査できる方には条件があります)当院で採血により検査することが可能です。また遺伝学的検査の結果、必要であれば協力病院に依頼し、カウンセリングを受けていただくことが可能です。