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CE(Clinical Engineer=臨床工学技士)は医師の指示の下に生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする医療機器を専門に扱う医療職種です。
現在当院では18名の臨床工学技士と1名の事務員のチームで、医師・看護師をはじめとした院内の医療者と共に、医療機器のエキスパートとして患者さんの治療をサポートしています。 当院のCE部は365日24時間のオンコール体制で業務を遂行しています。
急性期・慢性期の腎不全の患者さんへの穿刺・返血といった臨床業務をはじめ、透析監視装置の操作や保守点検、水質の管理など幅広い業務を行っています。
CRRTとは急性腎障害や手術後の肝障害・重症急性膵炎といった、重症度の高い患者さんに対して血液内の有毒物質を取り除き、一時的に腎臓の代わりを機械で代替する方法です。通常の透析とは違い、時間をかけて非常に緩やかに血液浄化を行います。
当院ではCRRTの際は迅速に対応できるような体制です。
アフェレシス療法とは体内に取り出した血液や血漿を吸着・ろ過・透析などができる素材に通して体内にある病因物質を取り除き減らしたうえで、その血液を患者さんに戻す治療です。
当院ではエンドトキシン吸着療法・白血球除去療法・腹水濃縮療法などを行っており、CEが治療に携わっています。
高気圧酸素療法とは通常の大気圧より高い圧力下で100%の高濃度酸素を吸入することで、血液の中により多くの酸素(溶解酸素)を取り込み、様々な疾患に適応します。
当院の高気圧酸素治療センターでは4台の第1種装置を用いて患者さんの治療にあたっています。
CEは説明や問診から治療における装置の操作といった、センター内で患者さんの治療全般をサポートしています。
手術室には、平日2名のCEが業務にあたっています。
主な業務は
・麻酔器の点検
・腹腔鏡下手術の立ち合い
・脊椎脊髄領域と脳神経外科領域での神経刺激モニタリング(主にMEP)
・その他手術機器の準備や点検
・機器のトラブル対応などを行っています。
手術を安全に行う為には、CEは不可欠です。
胃カメラ、大腸カメラを用いて行う検査や内視鏡を用いて行う治療の補助業務を行っています。
病理検査のための組織採取、内視鏡的止血術、ポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除)のなど行っています。 また、健診センターでは健康診断で行う胃カメラ・大腸カメラにおける受信者さんへの介助や組織検査の補助を行っています
院内における医療機器の保守点検業務を行っています。主に輸液ポンプ、シリンジポンプ、心電図モニタ、低圧持続吸引器、ネブライザー、などの中央管理・各種機器のメンテナンスを行っています。
また、患者さんに接続された人工呼吸器の管理・点検を行い、異常なく動作しているかを毎日確認しています。
各装置の埋め込みに立ち合いやプログラマーの操作を行っています。
ペースメーカー埋め込み時は翌日と1週間後にチェックを行い異常がないか確認します。外来では、各デバイスのチェックを行います。最近では遠隔モニタリングを行い情報の記録とアラートがあればすぐに医師に報告できる体制で管理しています。
心臓電気生理学的検査(EPS)、AF、AFL、PVC、PSVTなどの疾患に対してアブレーション治療を行っています。
術前準備、機器の始業前点検、カテーテル出し、スティムレーターの操作、ポリグラフの操作などを行っています。
年に数回院内の医療機器を安全に使用できるよう、他部署の職員向けに勉強会を実施しています。また院内で新規医療機器が導入された際も、安全に使用できるよう勉強会を随時行っています。
院内の医師、看護師、理学療法士と一緒に、人工呼吸器を装着している患者さんの回診を行い人工呼吸器が適切な設定になっているか、安全管理が行われているかの確認し現場のスタッフに提案や提言を行い、より適切な人工呼吸器管理が行われるようサポートしています。
日本臨床工学技士会、日本高気圧環境・潜水医学会、日本消化器内視鏡学会、日本血液浄化技術学会
3学会合同呼吸療法認定士、高気圧酸素治療専門技師、臨床高気圧酸素治療装置操作技師、消化器内視鏡技師認定、透析技術認定士、第1種ME技術認定、第2種ME技術認定
臨床工学科学生高気圧酸素実習受け入れ