外来担当表

午前 竹内 中原 後藤 4/18~ 宮邉
午後 宮邉 竹内
診療受付時間
午前 9:00~11:50 午後13:30~16:30                  

診療体制

2021年の牧田総合病院の移転とともに形成外科が常設されました。

当初は常勤医1名体制でしたが、2022年4月、2023年4月に常勤医師が1名ずつ増え、現在は形成外科専門医4名(常勤医3名、非常勤医1名)の体制になりました。

形成外科手術件数

2021年は488件(4月~12月)、2022年は898件、2023年は1000件を超えるペースで手術を行っております。日帰り手術から、全身麻酔による入院手術まで行っております。

診療内容

『形成外科ってなんなの?』『整形外科とどこが違うの?』などと疑問に思う方もいらっしゃると思います。
形成外科とは、臓器こそはほとんど扱いませんが、頭から足の先まで全身の体表近くを扱う科であり、その診療範囲は多岐にわたります。

形成外科が扱う主な疾患

●できもの(良性腫瘍)

ホクロやイボなどのできものの切除、しこりの検査や切除

(母斑、脂肪腫、血管腫、神経鞘腫、ガングリオン、粉瘤、手や頭蓋の外骨腫、耳下腺腫瘍、眼窩内腫瘍、黄色腫など)

※炭酸ガスレーザーによる切除も対応可能です。

●皮膚がん(悪性腫瘍)

センチネルリンパ節生検やリンパ節廓清を含めた悪性腫瘍切除と再建 

(基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、乳房外Paget病など)

●乳がん術後の乳房再建(※詳細は後述)、乳輪乳頭再建、陥没乳頭、乳腺膿瘍、副乳、女性化乳房

●まぶた、目まわりの疾患

眼瞼下垂(まぶたが下がってしまう)、睫毛内反(逆さまつげ)、ものもらい

※自費診療、美容に関しても相談可能です。ご相談ください。

●顔面の疾患

顔面骨骨折、顔面の変形、顔面神経麻痺

頬骨、眼窩底、上顎骨、下顎骨、前頭骨、鼻骨などの顔面骨の骨折

骨折後に変形したまま固定してしまった骨折(例:鼻が曲がっている)

怪我による顔の変形・欠損

顔面神経麻痺などによる顔面の変形(例:眉毛が下がっている、下まぶたが下がっている)

耳垂裂、柔道耳(耳介血腫)など

●手の外科

切断指の再接合手術、神経縫合手術、神経移植術、腱縫合手術

欠損指の再建手術

●傷と傷跡、瘢痕とケロイドの治療、瘢痕拘縮の手術

●火傷(熱傷)  

軟膏治療で治癒する場合と、やけどの深さや部位によっては、皮膚移植が必要な場合があります。皮膚移植を行う場合は、植皮の生着率と整容性を向上させるために、高気圧酸素治療(※後述)を併用することがあります。

●治りにくい傷(難治性潰瘍)

(糖尿病性足壊疽、閉塞性動脈硬化症、静脈うっ滞性皮膚炎、蜂窩織炎、褥瘡、骨髄炎)

※他院での脳外科術後のプレート感染・頭皮の壊死・人工骨感染、消化器外科術後の手術部位感染、整形外科術後のコンパートメント症候群なども対応可能です。

●臍ヘルニア(でべそ)、多汗症、腋臭症(わきが)、包茎、陰唇肥大

●巻き爪

当院ではワイヤーによる矯正治療を行っております。程度によっては手術を行います。

     
    

小児疾患(先天奇形、小児外傷・熱傷など)について

当院には小児病棟がないため、概ね10才未満の患者さんの入院が必要な手術はできませんが、それ以外の診断・精査・治療をおこなうことは可能です。近隣の小児科クリニック、幼稚園、保育園、小学校、スポーツクラブからも受け入れております。

     
     

美容外科・美容皮膚科について

顔面、目まわりの手術などの美容外科についてもご相談いただけます。 これくらいのことで病院では診てくれないのでは??保険が効かないのでは?と思われているものでも、保険診療の範囲で対応できるものも多いです。何か悩まれていることがあれば、お手伝いできることがあるかもしれません。お気軽にご相談ください。

   

    

乳房再建術について

当院での乳房再建は、乳腺外科と連携して手術を行っております。

2021年に当院は日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会エキスパンダー/インプラント実施施設に認定されました。昭和大学ブレストセンターで培った技術や経験を持っております。

2022年夏から、脂肪注入を導入することにより、当院での乳房再建術は①自分の組織(腹部皮弁や広背筋皮弁)による再建、②シリコンインプラントによる再建、③脂肪注入(自費診療)による再建から治療法を選べます。それぞれの患者さんに最も適した再建方法を一緒に考えていきます。

※6階には女性専用病棟があります。

    

難治性潰瘍の検査・治療が充実しました

2021年11月より、下肢虚血の重症度を評価する皮膚組織灌流圧(SPP)検査を導入しました。足の難治性潰瘍には、動脈硬化による潰瘍、静脈の虚血による傷、糖尿病や膠原病による壊疽、感染症や悪性腫瘍などが含まれます。

新たに導入したSPP検査と、下肢動脈エコー並びに下肢静脈エコーを用いて、難治性下腿潰瘍の原因を調べ、重症度を評価し、治療をいたします。昭和大学藤が丘病院重症下肢虚血センターでの経験を活かし、検査・治療を行います。

2021年に販売された最新の超音波デブリードマン機器を導入しました。超音波により衝撃波を発生させ、壊死組織やバイオフィルム(細菌の集合体)を除去します。出血も少なく、低侵襲なデブリードマン(壊死組織の除去)が可能です。褥瘡、頭蓋感染、足壊疽、外傷後感染創と幅広い場面で活用できます。

   

    

高気圧酸素治療を効果的に取り入れています

脳梗塞、一酸化炭素中毒、腸閉塞、網膜血管閉塞症と、当院では多くの診療科にわたり幅広く高気圧酸素療法が行われています。2022年2月には4台目の治療装置が導入されました。

形成外科でも保険適応の症例は多く、重症軟部組織感染症、血管断裂を伴う末梢血管障害、足壊疽、骨髄炎、植皮後などに高気圧酸素治療を行う事があります。

    

多血小板血漿(PRP)療法をはじめました

血小板には皮膚を修復する効果があり、再生医療で用いられています。PRP療法は、採血した自分の血液から、特別なキットで濃縮された血小板を含むPRPを作ります。それを皮膚や組織に注射し、傷を目立ちにくくしたり、しわやたるみを修復する効果が期待できます。しわやたるみの修復、怪我でへこんだ皮膚、色素沈着に対して行います。

治療は30㏄ほど採血し、その場で専用のキットでPRPを作成し、注射を行います。自費の診療となります。詳細はお問い合わせください。

現在は1回15万円+税で、気になった部位(目立つ傷やその他の気になる部位)に注射します。注射を行うため、痛み、内出血、腫脹、迷走神経反射等を伴うことがあります。

  

手術日程

手術は全例、日本形成外科学会認定 形成外科専門医が執刀いたします。

午前全身麻酔
入院手術
1※外来手術
外来手術
9:30~12:00
乳房再建術
(乳腺外科合同)
2※外来手術
全身麻酔
入院手術
全身麻酔
入院手術
午後 - 外来手術
14:00-16:30
外来手術
14:00-16:30
全身麻酔
入院手術
全身麻酔
入院手術
3※外来手術

1※ 第2月曜の午前は外来手術となります。
2※ 水曜午前は乳房再建と外来手術ともに行っています。
3※ 金曜午後は全身麻酔手術と外来手術ともに行っています。