ブログ 牧田総合病院

たくさんの小さい花が集まって咲くきれいな紫陽花は、初夏を彩る代表的な花として人気があります。そこで今回は、ちょっと誰かに話してみたくなる、「紫陽花の豆知識」を紹介したいと思います。

紫陽花の語源

「あじさい」とは一般的に「紫陽花」と書きますが、「小さな藍色が集まったもの」という意味で、昔は「集真藍」(集まったまっさお?)と書いたそうです。もともと日本の紫陽花は青色ではありませんでした。
育つ土の成分により、アルカリ性の土の場合は赤っぽく、酸性の土の場合は青っぽくなります。

紫陽花の花言葉

咲いてから散るまでの間に花の色を変えることから「七変化」「八仙花」などの別名もあります。時間が経つにつれてどんどん色を変化させていく為、
花言葉は「移り気」です。
以前は浮気をイメージさせる花言葉から、結婚式や贈り物では避けられるはなでしたが、最近では「家族団欒」という花言葉も広まり、プラスのイメージを持たれるようになったそうです。

日本あじさい と 西洋アジサイの見分け方

葉っぱにつやがなく、細長いのが日本あじさいです。
葉っぱにつやがあり、丸っぽいのが西洋アジサイです。

紫陽花の“花”は花じゃなかった!?

4~5枚の花びらが美しくさきますが、あれは花ではない!?
紫陽花の咲き方には大きく2種類あり、中央の花を囲むように咲く「額咲き」と、ブーケのように丸く咲く「手まり咲き」があります。
そして紫陽花の花には、装飾花(萼)と真花(しんか/両性花)があります。

『額咲き』の紫陽花は、中心部分に密集した真花と周囲を取り巻く4~5枚の大きな“花びらのようなもの”で構成されています。
『手まり咲き』の紫陽花は4~5枚の大きな“花びらのようなもの”の真ん中に真花が密集しています。密集していてちょっと見にくいですが、丸い形をした紫陽花でもガク片をかき分けると、中にちゃんと真花があります。

そうです!多くの人が鑑賞している4~5枚の“花びらのようなもの”は装飾花で、ガク片が変化したものだったのです。

ジメジメとしてきた今日この頃。
雨の日はどんよりとした気分になりがちです。
でも梅雨の季節に咲く紫陽花には雨がよくお似合いですよね。傘をさして紫陽花の鑑賞をするのは大変ですが、ちょっと立ち止まって
色や咲き方の違う紫陽花 を鑑賞してみてはいかがでしょうか?