ブログ 大森牧田クリニック

秋から冬にかけて寒さが本格的になると、温泉や入浴が恋しくなる季節ですね。
腰痛や膝の痛み、肩こりなどの慢性的な症状がある場合、体を温めることで血行が促進され、筋肉の緊張がやわらぎ、痛みの改善につながることがあります。

ただし、捻挫や打撲、ぎっくり腰などの急性期の症状では注意が必要です。腫れや熱感、発赤などの炎症がある場合に温めてしまうと、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。

《温めが効果的な症状》

  • 明らかに患部が冷たい
  • 筋肉が硬くこわばっている、またはコリがある
  • 痛みが出た瞬間が分からず、気づいたら痛くなっていた
  • 患部を押しても強い痛みはないが、その周辺が重だるい・痛い

このような場合、関節や筋肉のこわばりが痛みの原因になっていることが多いため、
湯船にゆっくり浸かったり、お湯で手足を温めて筋肉をほぐすことが効果的です。

《温める時のポイント》

市販の温シップは、トウガラシ成分(カプサイシン)による“温かく感じる”刺激であり、実際に深部が温まるわけではありません。
患部をしっかり温めたい場合は、カイロや蒸しタオルの使用がおすすめです。
タオルを熱湯に浸して適度に絞り、患部に当てると熱がこもりにくく、より効果的に温められます。

当クリニックのリハビリテーションでも、マイクロ波を用いた温熱療法により、慢性的な痛みの緩和を行っています。
これからさらに寒さが厳しくなりますが、日々の入浴や温めを上手に取り入れて、体を冷やさないように過ごしましょう。