ブログ 牧田総合病院

概要

2025年11月15日(土)の午後、当院では大規模災害を想定した訓練を実施しました。

今回は、病院スタッフ約250名に加え、蒲田医師会・蒲田薬剤師会・医療職のボランティア、町会の皆さま、区職員など多くの方々にもご協力いただき、総勢約280名での大規模な訓練となりました。

訓練の様子

事前設営の様子
大田区本部の様子


訓練に先立ち、各エリアの設営準備や役割の打ち合わせを行い、14時10分に「震度6強の地震が発生した」という想定で訓練がスタートしました。

病院本部の様子

 
 続いて14時30分からは、患者さんの容体に応じて緊急度を判断する「トリアージ」を実施。
赤(重症)、黄(中等症)、緑(軽症)の3つのエリアへ速やかに搬送・誘導し、スムーズに治療が始められるよう対応する流れを確認しました。

トリアージエリアの様子

緑エリアの様子

黄色エリアの様子

 
 今年は、例年の内容に加えて、赤(重症)患者さんの他院への転送、患者さんのご家族への対応、自主的に登院した職員の受付、心肺停止(CPA)患者さんの対応など、より現実に近い場面を想定した実践的な訓練も組み込みました。

心肺停止(CPA)エリアの様子
入院待機エリア
職員統括

搬送班の様子

消防庁救急車にて転送

 今回の防災訓練では、スタッフ一人ひとりが高い意識をもって参加し、災害発生時を想定した実践的な動きを確認することができました。
また、近隣の医療機関と同日に訓練を実施し、患者さんの転院搬送を想定した連携訓練にも取り組むなど、より現場に近い形での対応力向上を図ることができました。

その中で、少人数体制での対応や連絡方法、動線の確保など、実際の災害時に備えて見直すべき点も明らかになり、大変有意義な機会となりました。

最後に

今後は、今回得られた気づきを次回の訓練や日々の備えに生かし、より安全で確実に医療を提供できる体制づくりを進めてまいります。
牧田総合病院は、地域とともに災害に強い医療環境を築くことを使命とし、引き続き防災対策と訓練に積極的に取り組んでまいります。

     

災害時広報班 診療情報管理課  S