脳神経外科 - 牧田総合病院

脳神経外科

当院脳神経外科では24時間体制で、すべての脳神経疾患に対応しています。

 特に脳卒中治療には力を注いでいて、脳卒中センターを併設しています。脳卒中センターでは脳卒中に対しての超急性期から慢性期に至るまでの専門的治療を行っています。当センターでは厚生労働省認可SCU(Stroke Care Unit;脳卒中専用集中治療室)を6床有し、MRI、CT、 DSA等の検査は24時間稼働可能で、365日、24時間、脳神経外科専門医がいつでも専門的診断、治療を行なえる体制をとっています。SCUとは脳卒中診療に関する専門知識を有する医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、放射線技師などからなる脳卒中診療チームが、専門病棟で総合的な診療にあたり、治療成績を向上させ、患者の機能予後の改善を目指すものです。心筋梗塞の時はCCU(Coronary Care Unit;冠状動脈疾患管理室)で専門的に治療しますが、これに対してSCUは脳卒中の急性期治療を専門的に行う病室です。欧米の報告では、脳卒中患者を発症早期より脳卒中専門病棟による診療を行うことによって、一般病棟と比較して、早期死亡率を28%、脳卒中後1年以内の死亡率を22%、機能予後としての死亡/施設退院者の割合を38%減少させ、入院期間を30%短縮させる効果があると報告されています。しかし本邦の脳卒中急性期治療の重要性に対する認識は、欧米に比べると遅れており、厚生省の全国調査では SCU を有している施設はわずかに3%しかありません。昨今、本邦でも脳卒中に対する診療体制の整備の重要性が叫ばれています。
 牧田総合病院脳卒中センターは上述のSCU6床以外に、急性期一般病棟31床、回復期リハビリテーション病棟30床で運用しています。急性期の脳卒中治療は、ブレインアタック、time is brainと称されるように、短時間で診察、検査を行い、適切な診断をし、適切な治療をすることが大事です。当院では24時間、初期診療から全ての診断、治療を脳神経外科専門医が担当しますので、専門的治療が遅れることはありません。脳卒中治療は疾患によって様々な手術、薬物治療を行いますが、リハビリテーションも非常に大切な治療の一つです。発症当日もしくは翌日よりリハビリテーションを開始します。状態が安定すれば回復期リハビリテーション病棟に移り、自宅退院、社会復帰に向けた専門的なリハビリテーションを行っていきます。このように急性期に始まりその後の回復期リハビリテーションまでを一つの病院で行うことができる治療を病院完結型脳卒中治療と呼びます。大田区、品川区の城南地区にはこの病院完結型脳卒中治療を行う脳卒中センターは当院以外にはありません。急性期治療から回復期リハビリテーションまでを一つの病院で行うことができる病院完結型脳卒中センターは、治療ごとに転院する手間、苦労がなく患者様にとって理想の医療と考えています。

◆外来

救急患者を含め、一日約50数名の患者様が来院されます。脳卒中患者の二次予防(再発予防)の為に生活習慣病の予防が大切ですので、一般外来では、血圧コントロール、定期的な血液検査、CT、MRIによる経過観察等を行っています。状態が安定した患者様は自宅近くの開業医の先生方に御紹介し、内服治療の継続をお願いすることもあります。必要に応じて維持期のリハビリテーション(理学療法、作業療法、言語療法)も行っています。また専門外来(頭痛外来、脊髄脊椎外来)を併設しています。

◆担当医紹介(常勤医師)

忍田欽哉
(名誉顧問)
日本脳神経外科学会専門医、身体障害者福祉法第15条指定医
荒井好範
(副院長)
日本脳神経外科学会専門医、高気圧酸素治療専門医、日本頭痛学会専門医・評議員
川村典義 日本脳神経外科学会専門医、日本頭痛学会専門医、身体障害者福祉法第15条指定医
岡村康之 日本脳神経外科学会専門医、日本頭痛学会専門医、脳卒中学会専門医
遠藤孝裕 日本脳神経外科学会専門医
村松広行 日本脳神経外科学会専門医、脳卒中専門医



脳神経外科 診療実績

【図1】脳神経外科救急車搬送数


【表1】 脳卒中治療実績(症例数)

 

脳梗塞

脳出血

くも膜下出血

その他

平成17年

92

62

16

20

190

平成18年

120

88

26

40

274

平成19年

138

81

22

95

336

平成20年

211

101

25

89

429







【表2】 過去4年間の手術件数(症例数)
  平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
脳血管障害 40 53 70 81
脳腫瘍 6 10 6 3
外傷 17 13 36 31
脊椎脊髄 2 3 4 1
その他(シャントなど) 38 53 17 17
103 132 133 133



頭痛外来

日本人の約4割の人が1年に1回以上、何らかの頭痛を経験しているといわれています。

頭痛外来

 日本人の約4割の人が1年に1回以上、何らかの頭痛を経験しているといわれています。しかし一口に頭痛といってもいくつかの種類があります。痛みの起こり方によって『日常的に起こる頭痛』『脳の病気からくる頭痛』『慢性頭痛』に分けられます。日常的に起こる頭痛は風邪、二日酔いなどの自然に良くなるもので特に心配ありません。特に怖いのが『脳の病気からくる頭痛』で、例えば脳腫瘍や脳卒中などによって起きる頭痛です。命にかかわる病気のこともありますので、これらを除外診断することが大切で、頭痛外来に歩いて受診され、検査したら【くも膜下出血】だった人もいます。今まで経験した事がないような頭痛に見舞われたら、必ず病院に受診しましょう。頭痛外来はこのような『脳の病気からくる頭痛』の診断をするところだけではありません。大多数の人は、「頭痛くらいで・・・」という思いから病院には受診せず、市販薬を服薬したり、我慢をしたり、人知れず頭痛に悩まされています。このような頭痛は『慢性頭痛』といい、多いのは片頭痛、緊張型頭痛です。両者の混じった混合型頭痛も少なくありません。頭痛外来は、そのような頭痛に悩まされている患者様の為に設けられた外来です。当院頭痛外来では3名の頭痛専門医もしくは脳神経外科専門医による診察を行っております。頭痛に関する簡単なアンケートを記入して頂き、問診、神経症状の検査、必要に応じて症候性頭痛の除外にMRI等による精密検査を行います。現在約6,000名の患者様を診察しており、そのデータを基に、又、頭痛診断基準に照らし合わせ、何からくる頭痛かを判断し、治療を行っております。お気軽にご来院ください。

頭痛外来は特に曜日、日付を設定しておりません。脳神経外科外来の診察時間内に御来院ください。

※祝祭日を除く
※救急患者は24時間受診可能です
担当 脳神経外科専門医(内、3名は頭痛専門医)


脊髄脊椎外来

当院では、脳神経外科にて“脊椎・脊髄”外来枠を設けております。脊椎・脊髄疾患とは、例えば腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症といったポピュラーな疾患から、脊髄腫瘍や脊髄血管障害といった比較的稀な疾患もあります。これらの疾患は、手足の痛みやしびれ、もしくは、麻痺といった症状などを呈します。欧米では、脊椎・脊髄疾患を扱う科として、脳神経外科が一般的です。残念なことに、我が国ではこういった疾患を扱う科としては、整形外科の方が一般的と考えられております。“Neurosurgery”という単語が、なぜ“脳神経外科”と訳されたのか、その歴史的背景はわかりませんが、我が国では“脳神経外科”は“脳を扱う外科”、と捉えられているのは事実です。しかし、“脳神経外科”とは、脳を含めた脊髄や末梢神経といった臓器を一連で扱う、いわゆる“神経外科”であります。脳、脊髄、末梢神経は繋がっております。従って、例えば“足がしびれる”、“足首の動きが悪い”というような症状が、必ずしも“腰が原因”とは限りません。“脳が原因”ということもしばしばございます。
我々脳神経外科医は、神経系の解剖を熟知しているため、脳・脊髄・末梢神経系の疾患をきちんと評価できる専門医です。また、手術に関しても、顕微鏡を用いた手術(“Microsurgery”)を得意としています。脊椎・脊髄疾患には、この顕微鏡手術を応用し、近年提唱され始めている“低侵襲手術(Minimally invasive surgery = MIS)”を古くから遂行しています。顕微鏡手術は“内視鏡”手術と異なります。内視鏡は二次元の視野ですが、顕微鏡は三次元の視野で手術を行うことができます。
当外来では、脊椎・脊髄疾患の診断から手術まで、患者様に満足頂けるよう対応させて頂いております。受診ご希望の方は、どうぞご遠慮なく窓口にておたずねになって下さい。

【診察日・診療時間】

診療日 毎週水曜日  
診療時間 14:00~16:50  
診療場所 本館2階 脳神経外科外来  
担当医師 朝本俊司
(国際医療福祉大学三田病院 脊椎・脊髄センター副センター長、国際医療福祉大学准教授)
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